人生は壮大なネタ作り

日頃考えていることを文章にしています。ごく稀に更新します。

物語

 自分の原点を探し求めて、久々に司馬遼太郎を3作品ほど読みました。なんだろう、物語ってすごいですよね。レポートや論文に近い文章とは全然違う何かがある。読んでいてワクワクする。これってなんなんでしょうか。

 

 読んでいてワクワクする、ってのは大事だと思うんです。いくら中身と論理がしっかりしていても、読者の心に残らないと意味がない。頭で理解したものと心に残るものというのでは、その人に対する影響というのが全然違います。

 

 司馬遼太郎塩野七生作品が、人々の歴史観を作り上げたといいますよね。それは間違ってないと思います。研究者の先生方もそのこと自体に否定的な方はいない。アカデミックな世界はともかくとしても、それ以外は物語的ななにかだからこそ読者が感じる感動や、人の心に残るようなものってあるんだと思うんですね。

 

 最近時間があるからこの時期に色々と名著を読んで置かなければと思っていたんですが、途中で飽きてしまいました。やっぱり続かないんですよね。学術的な文章、とくに思想系のものになると合わないと本当に続かない。ところが自伝や歴史書は続くんです。これが、物語、のすごさだと思います。

 

 せっかくなので、自伝や歴史書の古典を読みふけりたいと思います。それではまた!