人生は壮大なネタ作り

日頃考えていることを文章にしています。ごく稀に更新します。

岩波文庫

 こんにちは。今日も本の話です。みなさん、岩波文庫って読みますか?岩波文庫って、すごいと思います。読んでいて楽しい。僕は恥ずかしながらちゃんと読むようになったのは大学に入ってからです。岩波文庫は一応解説しておくと、世に「古典」と言われるたくさんの分野の本を古今東西からかき集めたものです。

 

 要するに古典を読むのは楽しいですよ、という話をしたいんです。あ、古典って言っても平安時代の文章って意味じゃないですよ。まだ100年経っていないような本もある。その分野の代表的で基本的な著作って意味の「古典」です。

 

 新書とかでも2,3時間あれば読めちゃうし、楽なんですけど、やっぱり岩波文庫を読んだ後に残る余韻とは全然違う。岩波文庫になっている本って長いものだと数千年の風雪に耐えている。短いものでも100年ぐらいは読みつがれている。その間に99%以上の本が淘汰されてきた中で残っている。人類興亡の歴史の中で、今読める状態にあるというだけでも読む価値がある証明なんです。

 

 例えば僕が中高生のときに読んだ「論語」や「自省録」なんかはその典型。2000年以上の間、多くの人に愛読されて逆境にも耐えながら残ってきている。しかも論語孔子の言行録で、孔子自身、自分が喋った話が残るとは考えていなかった。自省録も自分に対して記録したもので、他人に読まれることを想定していない。それがこれだけ残っているというのはそれだけの人に愛された証拠でもあるんです。

 

 それと例えば法学部の(実定法はともかくとしてそれ以外の)勉強の基本になるような本って岩波文庫にたくさん転がっているんですよね。授業を受けるだけなら正直、こういった本を自分で読むのと理解の深さが変わらない場合も多い。政治や哲学系なんかだと特にそうなんじゃないでしょうか。

 

 本を一人で読んで、先生にわからないとこを聞きに行く。大学ってそんな使い方でいいような気がします。その意味では、僕は授業よりも図書館といつでも先生に会えるパイプに授業料を払っているつもりです。

 

 話は少し脱線しました。とにかく、迷ったら岩波文庫読んでみようという話です。岩波は新書とか普通の書籍だとイデオロギーの色が強いんですけど、こと岩波文庫に関してはそういうことがあまりないというのもおすすめできる点です。(僕は全くもって岩波書店の回し者ではありません)

 

大学生活も後少しなので読めるだけ読みたいと思います。それでは!