人生は壮大なネタ作り

日頃考えていることを文章にしています。ごく稀に更新します。

日本サッカー

 こんにちは。今日はサッカーの話をしたいと思います。

 

 ワールドカップ出場、これ自体は当たり前のような時代になりましたね。この次のステップ、すなわちベスト16、ノックアウトステージへの進出を当たり前にしょうというフェーズに入ってきている。日本サッカーも進化したものです。

 

 僕は、とある都道府県の「サッカーのまち」周辺で生まれ育ちました。サッカーはやはり小中学生の頃から人気で、野球をやっている子供は年々減っていたような気がします。そもそも親世代ですらサッカーのほうが好きだったという地域なので、特殊だったのかもしれません。

 

 関西に引っ越して衝撃だったのは、野球ってまだこんなに人気あったんだ、ということです。(野球ファンのみなさんごめんなさい)やっぱり阪神ってすごいんですね。高校生になるまでどちらの手を下にしてバットを握るのか知らなかったような僕にとってこれはびっくりでした。考えてみれば高校時代も転勤族の子や、離れたところから来ている子は野球ファンのほうが多かったような気がします。

 

 そんな、すでにサッカー文化が根付いている地域に育った僕に対して、「サッカー」の名前すら知られていなかったような時代の話を小さい頃から聞かせてくれたのは僕の父親です。

 

 「アジアのサッカー大会には本来、弱すぎて参加させてもらえないところ、日本びいきの国のおかげで参加させてもらえた」「北朝鮮に3−0とかで普通に負けていた」「初めて放送された西ドイツワールドカップ決勝、誰も見ていない中で、夜中こっそり起きてみるのがワールドカップという感じだった」「そんなワールドカップに日本が出ているなんて未だに信じられない」

 

 それぞれがどの試合のことを指しているのか(最後以外)わかりませんが、実際これぐらい日本にサッカーの人気がなかったのは事実なのでしょう。本来イングランドで使われている「フットボール」という名前を日本でそのまま使おうとしたところ、それだとサッカーよりもずっと知名度のあったアメフトを連想させるため、「サッカー」を用いるようになった、という経緯もそれを表してます。

 

 そんな時代に「三菱ダイヤモンドサッカー」という番組が存在していました。これは当時貴重な番組で、他に情報源のないサッカー少年たちは、この番組を頼りに世界のサッカーを学んだといいます。司会を担当した金子アナウンサーの最初の挨拶、「サッカーを愛する皆さん、ご機嫌いかがでしょうか」はその世代のサッカーファンにとって伝説となっています。

 


★Time Machine - 『三菱 ダイヤモンド サッカー』OP+ (July.1982)

 

 このオープニングテーマのCDを中古で見つけて、父に送ったら喜んでいました。ちなみにこの番組はBBCで50年以上毎週お茶の間に流れている番組、”Match of the Day”を模範にして作られたそうです。音楽も、この番組の初期の音楽から来ています。今は音楽が変わりましたが、今使われている音楽もその後の30年以上流れており、世界中のサッカーファンに知らています。

 


Match Of The Day August 22nd 1964


Match Of The Day Intro 2019/20

 

 いまや、サッカーは「なんとなくチャラい」「とりあえずサッカー部はモテる」「かっこいい」みたいなスポーツになりました。しかし、先人たちが全く人気のない時代からサッカーを振興し、その後Jリーグ100年構想を作り、ワールドカップを招聘し、アジア有数のサッカー大国にしてきた歴史に我々は感謝しなければなりません。

 

 サッカーの人気は劇的な変化を遂げたとはいえ、まだこの国にはサッカー文化が根付いているとは言えない状態だと思います。特にJリーグの人気はまだまだです。サッカー先進国の背中ははるか遠いですね。かくいう僕も、スタジアムから足が遠のいているので、またたくさん通っていきたいと思います。

 

それでは!